伝統文化の象徴であり健康管理にもつながる冬の和食

和食で身体を温め風邪予防を!

寒い季節、厚着や暖房器具に頼るのも良いですが、食事で身体の中から冷えを解消するのも大切です。
冬が旬の食材には、身体を温める働きがあるものも多いです。
大根や白菜、レンコンや白ネギなどは、血行を良くして体温を上昇させてくれます。
大根は茹でて田楽味噌を付けたり、ブリ大根にしたりと、冬の和食メニューによく使われます。
白菜や白ネギは鍋の材料の代表ですし、味噌汁などに入れても美味しくいただけるでしょう。
旬の野菜は旬に食べることで、よりいっそう身体に良いと言えるのです。
また冬場は風邪やインフルエンザなども流行り、体調管理にも気を付けなければなりません。
冬の野菜のホウレンソウやレンコンには、免疫力を高める作用もあります。
ホウレンソウのおひたしやきんぴらレンコンなどは和食の小鉢にもよく出てきますが、ウイルスに負けない身体作りのためにも是非食べたいものです。

和食鍋は冬の人気料理

忘年会や新年会、正月などみんなで集まることも多い冬の季節、ワイワイと鍋を囲むことも増えます。
すきやきやしゃぶしゃぶ、ちゃんこ鍋やかにすきなど、鍋を使った料理にも和食は多いものです。
鍋は野菜や肉、魚などをバランス良く摂取することができて栄養価が高いというメリットがあります。
さらに寒い季節、身体を温めてくれますし、みんなで囲んで食べることでコミュニケーションも取れて楽しい時間が過ごせるのです。
カニや牡蠣など冬が旬の食材を調理するのにも鍋料理は最適です。
まさに鍋は、冬の和食の定番メニューと言えるのではないでしょうか。

冬の行事にいただく和食

冬のシーズンは日本の伝統的な行事もたくさんあります。
そしてその歳に食べるのが風習となっている和食も多いです。
年末年始、日本では年越しそばを食べて大晦日を過ごし、おせち料理で年を迎えるのが習慣付いています。
日本そばは作るときに生地を長く伸ばして細く切るので、長生きできる縁起の良い食べ物とされています。
大晦日にそばを食べるのは、健康長寿のための風習と言えるでしょう。
おせち料理も、穴が開いて先の見通しが良いレンコンや、芽が出るように食べるくわいの芋、長寿の海老など縁起をかつぐ食材が多く使われています。
年末年始に食べる和食は、昔からの日本人のいろいろな願いが込められているのです。
さらに1月7日には七草粥を食べる風習もあります。
七草が入った温かいお粥は、胃腸にも優しいです。
七草粥を食べるのも、無病息災を願う意味が込められています。
冬の和食はこのように伝統文化の象徴であるものも多いと言えるでしょう。

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